昨日は、前掛けメーカー『エニシング』さんの工場見学にお邪魔しました。
春に西村社長とのご縁をいただき、「ファブリックラボ」という新しい施設の竣工を機に工場見学を企画していると伺い、「実際の工場を子供に見せられるいい機会だなと」と思ったからです。
もともと僕は百貨店出身で、製造業の方とのお付き合いは少ないですが、以前は酒井先生の「無敵経営研究会」などに参加させてもらって、製造業の企業さんの工場などを見せてもらい、自分は直接関わりがない業界であっても、工場などの現場を見ることで興味を持てることを体験的に知っていました。
今自分の子供は6歳と1歳ですが、「いまこの瞬間」を生きている子供たちに「将来のためにこんなことをしておいた方がいいよ」なんて言ったって響くわけはなくて、それよりも単純に、大きな音を出して動く機械を見せたり、誰かが楽しそうに働いている姿を見せる方が興味を持つに決まっていると思っていて。
なので、とりあえず機会があれば子供には「いろんな仕事の現場を見せたい」と思っています。
子供達も、工場に足を踏み込んだ時は普段見ることのない重厚な機械が並んでいることに「ここは一体何の場所だ?」とキョトンとしていました。
エニシングさんの工場は、80〜100年前のシャトル織機が現役で10台稼働していて、それらが大きな音を響かせながら動き出した時には、何が起きているかはわからないものの、それをじっと凝視しながら
何かを感じていたようでした。
ちょうど前日にとある産業博物館に遊びに行ったようですが、そこではあんまり反応がなかったみたいで、やっぱり「展示物」と「現役稼働している機械」では子供なりにも感じるものが違うんだなと実感。
僕自身も、百貨店時代に長野の岡谷蚕糸博物館 に見学に行った時、稼働している製糸工場を見せてもらったときのインパクトが一番記憶に残っています。
最近は子供向けのオンラインイベントとかもあって、それも「気軽に手軽にいろんなことを知れる」という意味ではすごく価値があるんですが、「圧巻される」という経験はそれ以上に価値があるんじゃないかなと。
西村社長、そしてエニシングのみなさま。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。