「途上国から世界に 通用するブランドをつくる。」を企業理念に掲げるバッグ・アクセサリーブランド「マザーハウス」から新しいコンセプトショップが登場。約50の店舗で在庫数が少なくなった商品を集約し、「最後の一品」として販売するという。バーゲンやアウトレットと何が違うのか、売り方を変えることで生まれる変化とは?
■目次
引用記事
マザーハウス「ラス1」集めた店
残り10点以下、売り切りへ訴求 バッグ・ジュエリー・洋服
記事要約
マザーハウス(東京・台東)は、新しいコンセプトの店舗「最後の一品店。」を東京・秋葉原にオープンした。バッグやジュエリー、洋服などの販売店だが、いずれも保有ブランドで残り10点以下になった商品を集めて売る。廃棄処分にしないことで環境などに配慮した取り組みとしてアピールしていく。
基本的に残り販売数が10点以下になったり再生産する予定がなかったりする商品を販売する。商品数は約340点と既存店よりも多い。週1回ほどで商品を入れ替えるほか、販売でフォーカスするモノやカテゴリーを月ごとに変える予定。そして残り1点となった商品に「最後の一品」といったタグをつける。
各店に数少ない商品が点在していると客に届けにくかったり、新商品も登場する中で店頭に並べにくかったりするという課題があった。このため、これらを一カ所に集約して販売することで売り切ることを目指す。
3月に開店して以来、男女問わず来店があるなど「想定以上の客足だ」(同社)。来店客の中にはマザーハウスの歴史や以前販売した商品のことを知りたい人もいたり、希少性に魅力を感じて来店したりする人もいる。山崎大祐副社長は「『最後の一品店。』という店名に『あれ、これなんだろう』と思ってくれた人に来てほしい」と話す。
ポイント解説:価値の転換
アパレルでは、同じ要素のいろいろなサイズや色使い