セミナー概要
2026年1月28日、愛知県ウェディング協議会様主催の生成AI活用セミナー「明日から試せる生成AI活用」の講師を務めさせていただきました。
ウェディング業界の実務に即した具体的なユースケースを4つ実演する形式で実施したところ、参加者の皆様から高い評価をいただきました。
参加者アンケート結果:
- 満足度:平均8.8点/10点(10点満点評価が過半数)
- 業務への有用性:93%が「役立つ」と回答
- 参加者構成:経営層30%、管理職30%、現場スタッフ30%、その他10%
なぜ「業界特化型」にしたのか
従来の生成AIセミナーの多くは、ChatGPTやGeminiなどのツールの機能紹介に終始しており、「で、自分の仕事でどう使えばいいの?」という疑問が残りがちでした。
今回、企画担当の野口結生理事(愛知県ウェディング協議会)からご相談いただいた際、以下のような課題感を共有いただきました:
「ウェディング業界が直面している最大の課題は、人手不足と業務効率化です。式場、ビデオ・写真関連、メイクアップなど、各職種で人材確保が難しくなっている中、生成AIへの関心は高いものの、実際に業務でどう活用すればよいか分からず、導入が進んでいない現状がありました。
今回のセミナーでは、式場、ビデオ・写真、メイクなど各職種のスタッフ、そして経営層から現場まで、多様な参加者全員が『明日から使える』具体的な活用方法を学べる場を提供したいと考えました」
そこで、ウェディング業界の実務課題を4つ設定し、それぞれをAIで解決する実演を行う形式としました。
セミナーで実演した4つのユースケース
実演①:打ち合わせの文字起こし→提案作成
業務課題:
60分の新郎新婦との打ち合わせ内容を書類にまとめるのに、さらに1〜2時間もかかってしまう。
実演内容:
文字起こしAI「Notta」で打ち合わせをテキスト化し、ChatGPTに読み込ませて以下を一度に生成:
- 打ち合わせ内容の要約(社内共有用)
- 新郎新婦の価値観・重視点の整理
- 次回提案の方向性を3案(堅実/らしさ/攻め)
- 新郎新婦へのフォローメール(丁寧・簡潔)
- 次回までの確認事項チェックリスト
成果:
従来1〜2時間かかっていた作業が数分で完了。プランナーはより創造的な業務に時間を割けるようになります。
各職種への応用:
カメラマンなら撮影の打ち合わせ内容の整理、メイクアップアーティストならヘアメイクリハーサルの記録、会場装飾業者なら装飾イメージの確認事項まとめなど、各職種の打ち合わせ業務に幅広く応用できます。
実演②:SNS投稿(集客・採用)
業務課題:
週末の挙式・撮影が続き、SNS投稿が追いつかない。同じ写真で集客用と採用用の2パターンを作るのは大変。
実演内容:
1枚の結婚式写真をGoogle Geminiにアップロードし、「集客用(新郎新婦向け)」と「採用用(カメラマン・プランナー向け)」の2つの投稿文を同時生成。
- 集客用:「幸せが音を立ててあふれ出した瞬間。この日、柔らかな光が降り注ぎ...」(新郎新婦の体験を想像させるストーリー重視)
- 採用用:「誰かの人生の最高傑作は、あなたの感性で作れる。それは単なる記録ではなく...」(撮影者の感性や人間性を尊重する熱量の高い文章)
成果:
SNS運用の負荷が大幅に軽減され、集客や採用活動がより活発になります。
各職種への応用:
式場の集客投稿だけでなく、カメラマンのポートフォリオ紹介、メイクアップアーティストの施術例の投稿、フラワーコーディネーターの装飾事例の紹介など、ビジュアルコンテンツを扱うあらゆる職種で活用できます。
実演③:クリエイティブ合成(会場×装飾)
業務課題:
装飾のイメージ打ち合わせで、新郎新婦が「実際にやるとどんな感じになるのかイメージできない」ため、打ち合わせ時間が伸び、「思っていたのと違う」と言われることも。
実演内容:
実際の会場写真と、新郎新婦が気に入っている装飾アイディアの参考写真をGeminiにアップロード。「この会場でこの装飾をやったらどう見えるか」を可視化しました。
AIは会場の建築構造(壁・床・窓・照明)を保持したまま、参考写真の世界観(素材感・色・ボリューム感)を自然に合成。さらに、色違いバージョンも自動生成し、複数案を短時間で提示できました。
成果:
打ち合わせ時間の短縮と顧客満足度の向上を同時に実現します。
各職種への応用:
会場装飾だけでなく、メイクアップアーティストなら「この会場でこのヘアメイクをしたらどう見えるか」、カメラマンなら「この会場でこのアングルから撮影したらどう写るか」など、ビジュアルイメージの共有が必要なあらゆる場面で活用できます。
実演④:人材育成(ベテラン知見のAI化)
業務課題:
新人が初歩的な質問も含めてベテランに質問するため、ベテランの業務負担が増加。新人はベテランの時間を奪うことに申し訳なさを感じ、質問をためらってしまうことも。
実演内容:
ベテランウェディングプランナーの価値観・判断基準をまとめたPDFデータをChatGPTの「MyGPTs」機能に読み込ませ、カスタムAIを作成。新人からの「値下げ交渉への対応方法」という質問に対し、ベテランの思考を再現したアドバイスを生成しました。
AIは「正解を断定する」のではなく、「判断しやすくなるための思考整理役」として、以下の順番で回答:
- 状況の整理(何に迷っているか)
- おすすめ判断(結論)
- 理由(価値観・原則との紐づけ)
- 追加で確認したい質問(2〜3個)
- そのまま使える言い回し例
成果:
ベテランの負担が減り、新人も気軽に質問でき、組織全体の生産性向上につながります。
立場別の価値:
- 経営層:属人化の解消と組織の知識資産化
- 管理職:OJT負担の軽減と人材育成の効率化
- 現場スタッフ:24時間いつでも相談できる心理的安全性の確保
参加者の声
- 「実演が多く早速使えるイメージが湧きました!」
- 「プランナー目線の活用方法がメインだったが、応用できそうなものがたくさんあり勉強になった。画像と画像を組み合わせた提案はぜひ活用したいと思いました」
- 「普段生成AIを使用させていただく時に、プロンプトの作成の難しさを感じていました。なので、音声入力でもそれなりの精度で欲しいものを作成できるということに驚きました。早速、活用してみようと思います」
- 「説明がわかりやすかった。自らの状況をしっかり丁寧にAIに指示を出すことが大切という部分。今までざっくりとしたプロンプトしか出せてなかったなぁと思うので、今後に生かしていきたいです」
- 「お客様へご提案するイメージ、提案、サービスの向上にAIを活用していくことの可能性を全体的に感じることができました。内装写真×やりたいことの合成、若手の相談役への活用、事前アンケートで事前にお客様のニーズを活用する可能性を感じました」
- 「ガベージイン、ガベージアウトの概念は勉強になりました。AIへのプロンプトは『あなた』と呼び掛ければ良いのですね!本当にこんなレベルだったので、とても学びになりました」
代表・中島より
今回のセミナーでは、「生成AIで何ができるか」ではなく、「ウェディング業界の皆さんの業務課題を、生成AIでどう解決できるか」に焦点を当てました。
参加者の多くが既に生成AIを使った経験がありながらも、業務での活用に課題を感じていることが事前アンケートで分かっていたため、具体的なシチュエーション設定と実演を重視しました。
特に重要なのは「独自の情報を入れる」こと。
ガベージイン、ガベージアウト(ゴミを入れたらゴミしか出ない)という言葉がありますが、独自のアウトプットが欲しいなら独自のインプットが必要です。音声入力を活用して、具体的な状況や目的を丁寧にAIに伝えることで、格段に使える回答が得られます。
今回の反応を見て、業界特化型のアプローチが正しかったと確信しています。
他業界でも同様の研修を提供可能です
今回のウェディング業界向けセミナーの成功を受けて、製造業、建設業、不動産業、士業、医療・介護など、他業界向けの生成AI研修も提供しております。
このような課題をお持ちの企業様におすすめです
- 生成AIを導入したが、現場で活用されていない
- 一般的なAI研修を受けたが、自社業務との接点が見えない
- 経営層・管理職・現場スタッフ、それぞれに価値を提供したい
- 業務効率化と顧客満足度向上を同時に実現したい
- 人手不足の中、限られた人員で生産性を上げたい
研修の特徴
- 業界特化型の実演形式:貴社の業務課題に即したユースケースを設計
- 立場別の価値提供:経営層・管理職・現場スタッフ、それぞれに響く内容
- 明日から使える実践的内容:受講後すぐに業務で試せる具体的テクニック
- カスタマイズ対応:貴社の課題に合わせた完全オーダーメイド
