名古屋市立熊の前小学校にて教職員向け勉強会を実施しました

2026年1月8日、名古屋市立熊の前小学校の教職員向け自主勉強会「わくわく学習会」にて、「正解のない時代の『声かけ』デザイン」をテーマにしたセミナーを実施しました。

探究学習を支える「声かけ」に起業家理論を活用

本セミナーでは、起業家研究から生まれた意思決定理論「エフェクチュエーション」を、探究学習を支える"声かけの視点"として再構成し、教育現場で実践できる形に落とし込みました。

探究学習における現場の課題

学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」や「探究的な学習」が重視されていますが、現場では以下のような課題が指摘されています。

  • 探究が「正解に到達する学び」に戻ってしまう
  • 試行錯誤を続ける学びをどう支援すればよいか分からない
  • 教員個人の力量に依存し、校内で共有されにくい

特に、子どもたちが立ち止まった瞬間に、どのような声かけが次の一歩につながるのかは、多くの教員が直面する課題となっています。

エフェクチュエーション理論を「声かけ」に翻訳

本取り組みの特徴は、ビジネス領域で研究されてきた起業家の意思決定理論「エフェクチュエーション」を、教育現場の文脈に翻訳し、声かけという具体的行為にまで落とし込んだ点にあります。

エフェクチュエーションの5つの原則を、子どもの動きを促す"声かけの視点"として再定義しました。

  • 「あるもので始める」
  • 「小さく試す」
  • 「人とつながる」
  • 「失敗を材料にする」
  • 「自分で未来をつくる」

セミナーでは理論理解に終始せず、明日から使える声かけ例や、教員自身が自分の傾向を把握するセルフチェック(レーダーチャート)を組み合わせ、実践への接続を重視しました。

参加者の声

当日実施したアンケート(回答数10)では、内容について肯定的評価が100%となりました。

参加者からのコメント:

  • 「『今持っているもので使えそうなのはどれ?』という声かけを使ってみたい」
  • 「失敗後に、子どもがもう一度チャレンジする声かけに気づけた」
  • 「探究学習の共通言語として活用できそう」

また、筒井知子校長からは以下のコメントをいただきました。

探究には、答えのない問いに挑み、試行錯誤しながら学ぶ姿勢が不可欠です。『エフェクチュエーション』の考え方は、そんな探究的な学習を促す上でも有効なのだと分かりました。教師の声掛けで、手持ちの資源を活かし、予測より行動を重視して未来を創る発想を子どもに促せば、興味や関心を起点に仲間と協力し、新しい価値を生み出す探究的な学習が広がりそうです。

今後の取り組みについて

当社は一般社団法人日本エフェクチュエーション協会の会員企業として、エフェクチュエーション理論の普及に積極的に取り組んでいます。「#名古屋でエフェの風を吹かせる」をスローガンに、教育現場をはじめ、さまざまな分野でエフェクチュエーション理論を活用した支援を提供してまいります。

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Meet the author

中島正博

1984年生まれ。名古屋大学文学部西洋哲学専攻。株式会社ジェイアール東海髙島屋に入社し、婦人服売り場、ブランドジュエリー売り場、広告、外商、経理などを経験し、2020年に退職。 マーケティング、コピーライティングのディレクションや企業の組織構築、マネジメント、人材採用・人材育成など、中小企業を総合的に支援するほか、経営者の個人コンサルティングなども行う。 生成AIの実践的活用の専門家。名古屋商工会議所にて生成AI活用相談員を担当。

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