Effectuation-Based Training

エフェクチュエーションを活用した研修

熟達した起業家に見られる意思決定ロジックを研究した「エフェクチュエーション」の思考法をもとにした各種研修を提供します。

 

不確実な時代に、誰もが使える「挑戦のお作法」を。


予測不可能な市場環境において、従来の「綿密な計画を立てて実行する」手法だけでは、新しい価値を生み出すことが難しくなっています。

当社では、熟達した起業家たちの思考プロセス「エフェクチュエーション」を、組織や個人が実践できる「お作法」として提供し、挑戦が賞賛される社会の実現を支援します。

このような課題はありませんか?


  • 計画の罠:不確実なテーマなのに「完璧な計画」を求められ、最初の一歩が踏み出せない。

  • リスクへの過剰反応:失敗を恐れるあまり、現場から面白いアイディアや挑戦が生まれてこない。

  • 管理職のジレンマ:部下に挑戦を促したいが、既存のKPIや評価制度の中でどう支援すべきか分からない。

  • リソースの停滞:社内に優れた技術や人材があるのに、それをどう事業に結びつけるべきか見えていない。

エフェクチュエーションはこれらのような課題を解消するために役立つ理論です。

エフェクチュエーションとは


エフェクチュエーションは、バージニア大学のサラス・サラスバシー教授が体系化した、熟達した起業家に共通する意思決定理論です。 多くのビジネス現場で用いられる「コーゼーション(予測主導)」とは対極のアプローチをとります。

比較項目

コーゼーション(予測主導)

エフェクチュエーション(実行主導)

思考の前提

「未来を予測できる限り、制御できる」

「未来を制御できる限り、予測は不要」

出発点

特定のゴール(目的)の設定

手元にある手段(リソース)

選択基準

期待収益の最大化

許容可能な損失の範囲内

環境変化

計画への障害(排除すべきもの)

新たな機会(活用すべきもの)

 

挑戦を具体的な一歩に変え、継続させるための体系的なフレームワークがあります。

  1. 手中の鳥(Bird-in-Hand):自分は誰か、何を知っているか、誰を知っているか。今ある資源から始める。

  2. 許容可能な損失(Affordable Loss):失敗しても再起不能にならない「投資の限界」を決め、その範囲で動く。

  3. クレイジーキルト(Crazy Quilt):競合分析より先に、コミットしてくれる協力者を募り、共に目的を創る。

  4. レモネード(Lemonade):予期せぬ事態や失敗を「資源」として捉え、価値に変換する。

  5. 飛行中のパイロット(Pilot-in-the-Plane):予測できない外部環境に身を任せず、自らコントロールできる行動に集中する。

  • Aspiration(志・熱意):「どうありたいか」という内発的動機が、手中の鳥を輝かせ、困難を乗り越える力になります。
  • Ask(問いかけ):周囲に「助けてほしい」「一緒にやろう」と声をかけることで、クレイジーキルトが広がり、一人の限界を超えていきます。

当社が選ばれる理由


代表の中島は、2020年に大手百貨店を退職し、コロナ禍という「レモン」を渡された状況から事業を立ち上げました。資金も確実な計画もない中、手元のスキルや人脈を活用し、自分が好きで使い倒していた技術(生成AI)へのニーズに応え続けることで、現在の事業を築き上げました。理論を語るだけでなく、実体験に基づいた「血の通ったアドバイス」が可能です。

エフェクチュエーションは抽象的な理論になりがちですが、当社の研修では、翌日の会議や1on1でそのまま使える「問い」や「報告の型」にまで翻訳して提供します。

「手段」を増やす最強のツールとして生成AIを活用します。アイディアの言語化やLPの作成など、エフェクチュエーションの各プロセスをAIで加速させる独自の手法を確立しています。

支援メニュー


課題や対象者にあわせた個別の研修メニューをご用意しております。また、ご要望に応じたメニュー開発にも対応可能です。

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エフェクチュエーション発想のマネジメント研修

「挑戦を潰さない、前進させる意思決定の型を習得する」

新規事業やDX推進のリーダーを対象に、既存の管理制度とエフェクチュエーションをいかに両立させ、部下の挑戦を支援するかを学ぶプログラムです。

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生成AI×エフェクチュエーション1Day研修

「手元資源から1日で新規事業のプロトタイプを創り出す」

経営者や事業担当者が、生成AIを相棒に、手元資源の棚卸しから検証用LPの作成までを一気通貫で行う超実践型ワークショップです。

「予測できない未来を楽しむ。自分たちの手で創り出す。」

私たちは、エフェクチュエーションという「挑戦のお作法」を通じて、貴社の変革の第一歩を支援します。

よくあるご質問


Q1. エフェクチュエーションは新規事業担当者だけが学ぶものですか?
A. いいえ。既存事業の改善や組織変革、個人のキャリア形成など、不確実性が伴うあらゆる場面で有効です。特に「管理職向け研修」では、部下の挑戦をどう評価し、既存の業務フローや評価制度とどう整合させるかといった、日常のマネジメントに直結する内容を扱います。
Q2. 従来の「計画重視(コーゼーション)」のやり方を否定するのですか?
A. いいえ。コーゼーションとエフェクチュエーションは、状況に応じて使い分けるべき両輪です。市場が予測可能な場合は計画重視が効率的ですが、未知の領域に挑む場合はエフェクチュエーションが適しています。研修では、これら2つの思考法をどうバランスさせるかを学びます。
Q3. なぜエフェクチュエーションの研修で生成AIを使うのですか?
A. エフェクチュエーションの出発点である「手中の鳥(自分たちの強み)」を客観的に可視化したり、アイディアを即座にLP(プロトタイプ)として形にする上で、生成AIは最強の「相棒」になるからです。AIを使うことで、検証までのスピードを圧倒的に高めることができます。
Q4. 会社の評価制度や文化が保守的ですが、個人レベルで実践可能ですか?
A. 可能です。当社の研修は、会社の制度そのものを変えることを前提としません。まずは管理職自身の「問いかけ」や「フィードバック」を変えるなど、明日から自分がコントロールできる範囲での「最小変更」から始める実践的なアプローチを重視しています。