ぜんぜんハイテクじゃないバーチャル消費とは?

エジプト・京都…ひと振りで旅行気分

創作調味料、地名と味で個性

(引用記事)

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75377280S1A900C2HE4A00/

【記事要約】

・北海道美瑛町に、料理家のたかはしよしこ氏が手掛けたレストラン「SSAW BIEI」がオープンした。野菜などに、ある粉をひと振りすると、どこか異国を感じる独創的な味わいになる。その秘密は地名を冠した「塩」にある。

・たかはし氏はレシピの考案から、自身のレストランでの料理提供、調味料の製造販売などを手掛けている。どの活動にも登場する欠かせない調味料が、自身が考案した「エジプト塩」(70グラムで1080円)、通称「エジオ」だ。

・商品名は、調味料の開発中に「昔、姉に聞いたエジプト旅行の話が浮かんだ」ことから名付けたという。本物のエジプト料理で使うご当地調味料ではなく、自身がエジプトを訪れたこともない。エジプト塩はアーモンドや塩、ピスタチオ、コリアンダーなどからなる。野菜や豆腐、肉、ソフトクリームなどに振りかけると、香ばしさとほんのり優しいスパイスが利いた「エジプトってこんな感じかな」という味わいが楽しめる。

・もともとは「野菜をもっとおいしく、たくさん食べてほしい」との思いから、レストランやケータリングで提供していた。

・その後も「モロッコ胡椒」、ハーブソルトの「アルル塩」、富山県の郷土料理に着想を得たカレーオイル「富山コンカリー」、富山県氷見市の魚問屋と作った「氷見コンカラー油」など、地名を冠した調味料を次々と作り出してきた。

・エジプト塩には美術館も着目する。2020年5月にリニューアルオープンした京都市京セラ美術館では、京都や同館をイメージした食品を販売している。

・「ビエイジオ」の開発にも取り組んでいる。「移住してまだ1年。土地をもっと理解して、美瑛の四季のイメージと味が一致するようにしたい」

【ポイント】

・移動や旅行の不自由がまだ当面続くとしたら、旅行に「行った気になる」消費は旅行消費の穴埋めとして大きくなるだろう。

・実際の旅行は、日程や予算の制約で実際に行ける地域に限りがある(三日しか休みがないのに南米には行けない)が、バーチャル体験にはその制約がない

・いわばこの「エジオ」はバーチャル調味料。実際のエジプトの調味料ではない。しかし、「エジプトに行った気になれる」というのが価値。

・これからは、「本物」「偽物」という対立軸だけでは評価できない。「どんな気持ちにしてくれるのか?」が重要になる。

【問いかけ】

・あなたのビジネスが、お客様を「どこかに行った気にさせる」「何かをやった気にさせる」ことができる要素はありますか?

・それが本物であるか偽物であるかは一旦さておき、商品名を「バーチャル〇〇」とするとしたら、どんな名前になりますか?

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