【コクヨの商品開発の事例】定番商品をさらに磨き上げるために声を聞くべき人とは?

ノートといえば、白い紙に、罫線や方眼が書かれているものをイメージするでしょうか?例えば紙の色が緑や黄色だったり、1行おきに網掛けがかかっているものを見たことはありますか?最近、こうした「カラーノート」というジャンルに大手が力を入れているそうです。どんな経緯でこうした商品開発に至ったのか、定番商品をブラッシュアップするにはどんな方法があるのかを考えます。

【引用記事】

カラーノート 優しさ広げる コクヨや大栗紙工が開発 反射抑え見やすく・使いやすく

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76898100S1A021C2H53A00/

【記事要約】ノートへの固定概念を覆す、新しいノート開発のヒントは「少数派の声」

・文具メーカーなどがカラーノートに力を入れている。コクヨは小学生向けに3色の紙を使ったノートを発売した。大栗紙工(大阪市)は、けい線などデザインを工夫し、サイズも多くそろえた。

・コクヨは2020年に大学ノートで緑色の紙を採用した。視覚過敏などを持つ生徒から「白い紙がまぶしい」と声があり、色つきのカラーノートを開発した。緑や黄、紫の紙は白い紙に比べて光の反射率が低く、まぶしさを感じにくいという。

「日付を記入する欄があると気が散る」「いつの間にか書いている行が変わってしまう」といった声を受け、日付やページ番号を書く欄をなくしたり、けい線としてグレーの網掛けを1行おきに配置したり配慮した。B7からセミB5までサイズも複数そろえる。

・教育現場では教科書と一緒に指定のノートを配る場合もある。白い紙を使いにくいと感じる生徒がいることや、色つきのノートがあることを知ってもらうことで、生徒や学生らが自分にとって使いやすいノートを選びやすくしたい考えだ。

・森田氏は「まずは認知度を高め、カラーノートが選択肢になるようにしたい」と語る。同社は幅広い消費者に向けてカラーノートの使い方を提案している。各科目ごとに表紙の色で区別したり、気分に合わせてノートの色を変えたりできるとして需要を取り込む狙いだ。今後は紙の色に合わせた蛍光ペンや修正テープなどでも色の展開が増えていくことが期待される。

【ポイント解説】少数派の小さな声に耳を傾けよう

・定番であるノートというアイテムをさらに改良する上で、記事中の2社が意見を求めたのが、発達障害や視覚過敏といった「少数派」の人たちだった。

・定番商品や大ヒット商品は、知らず知らずのうちに「多数派」に合わせた商品開発やプロモーションが行われる。それはそれで、市場が大きいのだから間違っていないが、ある一定レベルまでブラッシュアップがされると、更なる改善ポイントが見つけにくくなるし、競合との差別化も難しくなる。

・そんなときに、少数派の小さな声に耳を傾けてみると、今まで全く気にしてこなかったことや、ある種タブー視していたことに、大きな可能性を見出すことができる。

・少数派にとってメリットなことが、多数派にとってもメリットな場合もあるし、少数派に向けてニッチな商品を開発してもいい。

【マーケティング思考を鍛えるするワーク】

・あなたの顧客リストを見返してみよう。そして、今まであまり気に留めなかった、「少数派の属性のお客様」「想定外のお客様」にお話を聞いてみよう。

・「もし、今の商品やサービスに満足していないところや、改善して欲しいところがあれば教えてください」と聞いてみよう。

・その意見や提案が、多数派の人たちにとってもメリットがありそうなら、商品やサービス全体に反映させてみよう。もし、あくまで少数派にとってのメリットであるならば、その人たち専用の商品・サービスとして売り出してみよう。

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