ファシリテーションで重要な「論点」とは?「論点」の組み立て方を解説。

ファシリテーションを行う上で非常に重要になるのが「論点」と言う概念です。論点とは、「そもそもその会議やミーティングにおいて、何を考え論じるべきか」と言う問いのことです。 そして参加者からの意見とは、この論点に対す各々の見解のことです。

ファシリテーターは、事前に論点の想定や設計を行い、 話し合いの場においては、適切な論点において議論や対話がなされるように働きかける必要があります。ファシリテーター自身が論点に対する意見や仮説を持つ事は問題ありませんが、自分の意見や 仮説を押し付ける事は避けるべきです。また自分の意見よりも良い意見が参加者から出てくることを促せるかどうかがファシリテーターの腕の見せ所といえます。ここでは、 論点を作るステップを解説します。

ステップ1: 目的・目標を再確認する

目的・目標の設定や明確化については、こちらの記事をご覧ください。

ステップ2: 論点となりそうな要素を把握する

ファシリテーターは、 目的や目標を達成するためには、 何を、どのような順番で検討・実行するべきなのかを、参加者に提示する必要があります。

まずは どのような論点を用意するべきかについて考えましょう。例えば目標を「新規市場に参入するべきか否かを検討・決定する」であれば、「その市場は魅力的なのか?」「競合はどのような戦略をとっているのか?」「現在の自社の状況で成功しそうなのか?」などについて検討する必要があると思います。 あるいは、「売り上げを現在の120%にする」と言う目標であれば、売り上げは客数×客単価に分解できますので、 大きな要素としては「どのように客数を増やすのか?」「どのように客単価を上げるのか?」について考えたり作戦を練る必要があるはずです。 このように目標を要素分解していくと、考えの抜け・漏れ・重複を防ぐことができます。

次に「論点」を設定する前段階として、「問題の所在」「問題の要因」「打ち手の検討」「実行計画」について整理します。これは一般的に、 以下のような4ステップで行うとスムーズです。(この4つのステップは必ずしも均等に時間やリソースを割く必要はありません。)

  1. 理想と現状とのギャップを特定する
  2. ギャップが生じている要因を特定する
  3. ギャップを解消するための選択肢を抽出する
  4. アクションを決定する

それぞれの組織でこの1から4について1度も考えたことがないと言う事はごく稀でしょう。どちらかと言うと4つのうちある項目にはすごく関心を向けているけれど、ある項目には全く関心が払われていない、と言うようなケースが多く見られます。ファシリテーターは 会議やプロジェクトにおいて、 それぞれの組織にこの1から4のどれが足りていないのか(あるいは過剰なのか)をよく分析し、 その偏りを是正していく必要があります。 特に十分に議論がされていないと感じる部分については、参加者から積極的に情報やアイディアを出してもらう「 拡散思考のフェーズ」と、出てきた情報やアイディアを組み合わせたり取捨選択したりしてまとめていく「収束思考のフェーズ」をうまく組み合わせていくことが必要です。

ステップ3: 論点を具体化・細分化する

ここまでで、さまざまな情報が整理されてきました。ここからは、会議やプロジェクトで何を議論したり取り組んでいくのかを具体化していきます。

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