ジャパネットたかたとMakuake。愛と慈しみの商売論。

2021/06/01 注目の新聞記事紹介

日経MJの特集で、ジャパネットたかたとMakuakeの創業者が同じページでコメントしていたのは、痺れましたね。売ることの哲学や本質を考えさせられる内容でした。

(1)政治:Politics

【経済教室】子ども庁、何を優先すべきか(上) 縦割りの排除、自治体でも:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72430010R30C21A5KE8000/

幼少期の教育投資の効果が特に大きいのは、貧困世帯の子供たちだ。このためノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン米シカゴ大教授は、貧困の世代間連鎖を食い止めるには、所得の再分配よりも、不利な状況にある子供の幼少期の生活を改善する「事前分配」の方が経済効率がよいと主張する。

こども庁って言葉が一人歩きして、どうも中身がよくわからないけど、より応用力や柔軟性のある人材を育てるためには幼少期教育が重要なのはなんとなくわかる。学力よりも知力や感受性が重視される時代に、本当によい教育や児童福祉を確立できるかには注目。

(2)経済:Economics

世界成長5.8%に上方修正:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72451700R30C21A5EP0000/

経済見通しにあわせて、日本政府への政策提言も公表した。経済を下支えするため、短期的な財政支出の継続を支持する一方、感染拡大を食い止めた後には財政健全化に向けた努力を再開すべきだとした。

 新型コロナによる経済活動の制限の影響で職を失った人も多い。政府には職業訓練や教育・雇用の機会をより拡充するよう促した。コロナ後の景気回復を持続させるためには「デジタル化や脱炭素に向けた構造改革が有効だ」と提起した。労働生産性を高める働き方改革の加速も求めた。

脱炭素は別として、職業訓練、教育・雇用機会の充実、デジタル化、労働生産性なんて、もういつから言われているのかわからない。結局、そういった基礎的な取り組みができていなかったことがコロナによる傷を深めたわけで、こういった取り組みを進めるだけでは他の国との差は縮まらないのでは。

【一目均衡】「取締役会3.0」に挑む企業:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72454470R30C21A5DTA000/

エンジンの目指す企業統治は取締役会が経営の執行を監視する「モニタリングモデル」ではない。そこから一歩踏み込み、社外取締役がビジネスモデルの構築や戦略立案に積極的にかかわることが想定されていた。こうした企業統治のかたちを「ボード(取締役会)3.0」と呼ぶ。

社外取締役は、ある意味オープンイノベーションを誘発することを求められるわけか。取締役2.0が果たしてきた監視機能は誰が担うのか。今だって上場企業のコンプライアンス違反が絶えないが。

(3)社会:Social

今日はなし

(4)技術:Technology

(先読みウェブワールド 藤村厚夫) 過熱するクリエーター・エコノミー:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72377010Y1A520C2H56A00/

こんな状況になってくると、「過熱化」も心配になる。海外では、刺激的なライブで人気を得ようと犯罪や危険な行為の「ライブ中継」に走ったりする過激化が報告されている。そもそも青少年に多額の投げ銭をさせてしまうことにも、一抹の懸念がある。

 クリエーターに現金で直接的に報いるトレンドは悪いことではない。しかし、商売下手なジャーナリストや専門家が良質な情報を提供することを動機づけられるような、スマートな報酬手法の開発にも期待したい。

最近はニュースアプリも、個人の関心に最適化したニュースばかりではなく、社会的に重要なニュースを一定程度出す方針を打ち出した。面白ければ、わかりやすければいいという発想は、だんだん変わっていくだろうな。

(5)マーケティング:Marketing

「売れる」の法則 達人に聞く:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72399380Y1A520C2HS4000/

「価格は高いか安いかが注目されがちですが、私は支払い価値を重視してきました。視聴者からは『高田さんのテンションの高い声につられて衝動買いしました』とよく言われました。けれども『購入した価格以上の価値を感じられた。衝動買いして良かった』と喜ぶ方も多かった。お客様が払う価格に見合った価値があるかどうかが、小売業に問われているのではないでしょうか」

 「消費者は、企業が商品の魅力を本気で伝えようとしているのか、自分たちのことを理解しているのかを厳しく見ています。企業と商品の思いが伝わってこそ、消費者からの注文につながるのです。テレビ通販を始める前は、ラジオで通販番組を放送していました。ラジオでは商品の形は見えません。それでも30万円の商品が何千台も売れました。お客様は心の目で商品を見ているのです」

 「ジャパネットたかたも以前、インターネットで実況しながら販売したことがあります。スマートフォンが普及するなど、IT(情報技術)が進化するなかでライブコマースが生まれたと見ています。日本でもライブコマースは定着していきますが、中国ほどの盛り上がりはないかもしれません。日本では慎重に商品を確かめ、信頼できる小売業から買いたい消費者が多いからです。返品へのきめ細かい対応など、日本流の高品質なアフターケアもライブコマースの普及には必要になりそうです」

さすが、売る達人。売ることに対する哲学がかっこいい。何より、顧客に対する敬意がひしひしと伝わってくる。愛あるセールスだな。

マクアケ共同創業者 坊垣佳奈氏 「費やす」より「慈しむ」:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72399450Y1A520C2HS4000/

 「消費の『費やす』は大量生産・大量消費ならではの言葉では。みんなが持っているからという理由で購入した商品には、それほど愛着を持てないかもしれません。大事に使い続けるという、作り手と買い手のつながりも強くなかった。他人と違っても、自分が応援したい商品を買うことは消費という枠を超えて、その商品を慈しみ、大事に使い続けます。マクアケを通して、従来の消費とは異なる買い物のスタイルが広がってきていると感じています」

 「かつては売り手がセレクトした商品の中から選びたいという消費者が多かった。最近は共感したり、良いと思ったりした商品を買いたい人が増えています。作り手の思いや情報がきちんと掲載されたECサイトなどから、自分なりの嗜好や感覚で欲しい商品に巡り合いたい気持ちが強まっていると感じています。マクアケは、こうした自分に合った商品を買いたい人のニーズに応えています」

高田さんが徹底的に「消費者を愛する」人ならば、こちらはむしろ「消費者と生産者の両方を慈しむ」人。より良い出会いを演出する、仲人のようなスタンスか。

コト消費クロニクル 1971~2021 :日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72394340Y1A520C2HF0A00/

シェア経済は「モノ消費」への関心を復活させている。中古品への抵抗感は年々、特に若い世代で薄れていたが、13年に創業した「メルカリ」は、誰でも使いやすい個人間売買の仕組みを整え、「いずれ売れるモノを」という発想での買い物を喚起している。

メルカリが「消費から循環へ」を促進したと考えると、単なるフリマアプリと理解するのは不十分。これからメルカリの存在はより社会性を持ってきそう。

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