(2021/07/20 日経新聞より)ドル箱事業が一転不採算事業になる?!

今は収益性の高い事業が、ある日、新しい制度が導入されることで一転不採算事業になるリスクがあったら、どうしますか?今すぐではないにせよ、現実的にそのような議論が行われています。

【第4の革命 カーボンゼロ】GXの衝撃(1)4700兆円が迫る経営転換:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74033920Q1A720C2MM8000/

炭素価格が140ドルの場合、仮にCO2排出の削減が進まず、負担軽減措置もなければどうなるのか。単純計算で1000社のうち業績を分析できる892社の63%が最終赤字に転落する。

 排出削減を先送りするほど苦しくなる半面、先行すれば果実も大きい。どれだけ速くGXを実現できるか。欧州では激しい競争が始まった。

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炭素排出に具体的なコスト負担が発生した場合、半分以上の企業が最終赤字。そうでなくても、大幅減益。果たしてそこまでドラスティックな制度が導入されるかはさておき、今後はあらゆる事業に「炭素排出量」という指標がついて回ることんある。そうなると、今までのドル箱事業が突然不採算事業になる可能性もある。

【経済教室】鉄道、変動運賃制導入の課題 負担の公平性 理解得る必要:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74007970Z10C21A7KE8000/

鉄道混雑の発生は、実際の金銭的なコストに加え、定員を超えた乗車による不快さや遅延などにより生じる非金銭的なコストを発生させる。それらのコストは社会的な損失をもたらす。

 最近のコロナ禍の下では「3密の回避」により混雑の非金銭的なコストがコロナ前より高くなっている。これらは市場取引の外で発生するコスト(外部費用)だ。こうしたコストを市場の内部に取り込み、価格により需給調整をすることで、社会的な利益が高まることが期待される。

 鉄道の混雑緩和への対策として、ハード面では既存施設や車両などの容量を拡張することで輸送力を増強するという手段がある。一方、ダイナミックプライシングの導入は、ソフト面から混雑緩和が期待できる手段だ。交通経済学では古くから、鉄道分野の運賃などに対しプライシングモデルの適用が検討されていた。

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通勤電車による疲労なども一種のコストと考えると、満員電車による経済的損失は大きく、解消されるのが望ましい。たとえば多くの人が朝と夕方〜夜はリモートで仕事すれば、通勤ラッシュを軽減できる。今後はそうした社会的なムーブメントも起きそう。

半導体、消費電力50分の1 次世代メモリー「MRAM」:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74030270Z10C21A7TEB000/

電子が持つ磁石の性質(スピン)を利用した「磁気記録式メモリー(MRAM)」が普及期を迎えている。東北大学の研究を起点に、ソニーグループなどが技術開発を進める。半導体の微細化に限界が近づく中、MRAMは微細化とは異なる手法で従来の50分の1以下の消費電力や高速動作を実現。人工知能(AI)や自動運転への応用も期待される。

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おりしも仮想通貨のマイニングの消費電力が問題視されているタイミングで、消費電力が50分の1の半導体の開発ニュース。ブロックチェーン技術とSDGsの折り合いがつきそうであれば、デジタル通貨の議論も加速することだろう。

BTS事務所、1億人経済圏へ:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74027410Z10C21A7FFJ000/

ウィバースはツイッターやインスタグラム、ユーチューブの機能を、アーティストとファンとの交流に特化し融合させた巨大なコミュニティーサイトだ。これがハイブのプラットフォームで、誰でも無料で利用でき、特別なコンテンツ視聴やグッズ販売で収益を上げる仕組みだ。

 BTSのメンバーらが気軽に日常や舞台裏について文章や写真を投稿し、ファンのコメントにも積極的に返信する。英語や日本語、中国語のほか、スペイン語やインドネシア語など多言語に対応しており、世界から約2700万人が集う。

 IBK投資証券の朴容喜(パク・ヨンヒ)アナリストはハイブについて「もはや従来型の芸能事務所ではない。ウィバースを活用したプラットフォームビジネスだ」と分析する。ファンの熱量を高め、安定収益に結び付けるハイブ独自のビジネスモデルを評価する。

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ミュージシャン向けのプラットフォームといえばかつてMy Spaceなどがあったが、インディーばかりだったので存在感が高まらなかった気がする。このウィバースは大物アーティストをしっかり囲っている。

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