【情報過多時代だからこそ】選ぶのを楽にするマーケティング

僕たちは日々、膨大な情報の中で生きています。現代人が1日に接する情報量は、江戸時代の人の一生分、という調査すらあるほど。そうなると、情報処理(理解と判断)が追いつきません。そこで、現代人には「選択疲れ」が広がっているようです。これをマーケティング的に逆手に取るには、どうすればいいでしょうか?

【引用記事】シーン限定 お楽しみ提供 お酒・ネイルケア…時と場所細かく

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77464920R11C21A1H24A00/

【記事要約】

・使用する場面や時刻をコンセプトに盛り込む商品が注目されている。いつでも使える万能性より、使う場面や時間が指定されている「不自由さ」を課す戦略が、選ぶことに疲れた消費者の心に刺さっている。個性を明確にすることで、消費者だけでなく、コラボ先を探す企業が数ある商品の中から選ぶきっかけにもなっている。

・日本酒スタートアップのライスワイン(神奈川県小田原市)は2019年、「HINEMOS(ヒネモス)」シリーズの販売を始めた。「ヒネモス」は「一日中」という意味で、「SHICHIJI」(7時)から1時間ごとに「NIJI」(2時)まで時刻ごとに8種類を販売している。食事を始める7時はスパークリング、メインディッシュを迎える9時は華やかな香りの純米大吟醸、仕事や家事から解放されてほっと一息つける0時は甘いお酒など、飲むタイミングの食事や生活の場面と味をリンクさせている。

・酒井優太代表は「日本酒は専門用語が多くて難しい」と話す。普段は日本酒を飲まない人にも手に取ってもらえるよう、時間という身近なコンセプトを打ち出した。「時間というコンセプトを前面に出すことで、1つの商品だけでなく複数の日本酒を導入してもらいやすくなる」(酒井氏)。

・博報堂生活総合研究所の調査「生活定点」によると、「数多くの情報よりも選別された情報だけがあればいい」と考える人の割合は2016年の17.4%から、20年には20.8%まで増加した。選択肢が増えて商品選びの自由度が高まった一方で、後悔のない選択をするために情報を集めて吟味する時間は限られている。数ある商品の中から選ばれるには、選ぶこと自体の負担を和らげるブランドづくりがカギとなりそうだ。

【ポイント解説】選ぶのはめんどくさい

・最近の調査では、Z世代はたくさんの商品の中から自分の気にいるものを探して購入するより、自分の好みに合うものを適切にレコメンドされて購入する方が好きだという情報があった。

・膨大な情報や選択肢の中から、ベストな選択をするための様々な検討や情報収集自体が、めんどうくさい、苦痛だという人が増えている。

・そうなると、自社商品のたくさんのラインナップの中で、明確でわかりやすい選択基準を提示することで、「選ぶのが楽」という価値を提供することが大切になる。

【マーケティング力を高めるヒント】

・お客様が自社の商品を買おうと思った時、数ある商品の中から最適なものをすぐに選べない理由があるとしたら、それはなんですか?

・どのような基準を提示すれば、お客様の商品選択の煩わしさを解消することができますか?

・その基準を商品名に取り入れるとしたら、どんな名前が考えられますか?

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