Blog

名古屋商工会議所セミナーに登壇しました

作成者: 中島正博|2025/09/30

9月17日、名古屋商工会議所主催のセミナー「AI時代のジャイアントキリング 〜生成AIの衝撃と中小企業の勝ち筋〜」に登壇させていただきました。

セミナー開催の背景

2025年に入って以降、生成AIの中でもAIエージェントに関する情報や導入事例は大企業向けを中心に急増しています。華々しい発表が相次ぐ一方で、中小企業向けの実践的な情報は依然として少なく、多くの経営者や従業員が「生成AIは世の中をどう変えるのか」「これからの変化に対応できるのか」という漠然とした不安を抱いています。

大企業の事例やグローバルコンサルティングファームのレポートではなく、中小企業の実情を踏まえた戦略提案が求められていると感じ、今回のようなセミナーテーマを提案させていただきました。

セミナーの内容

セミナーでは、中小企業が持つ3つの強みと、不安を希望に変えるための3つの具体策を提示しました。

中小企業のアドバンテージ

迅速な意思決定
フラットな組織構造により、AI導入をスピーディに判断できます。

企業文化の濃縮
AIが定型業務を担い、人間は企業理念や価値観を体現する役割に集中できます。

大企業との協業機会
新規事業創出を迫られる大企業に独自技術や知見を提供し、パートナーとして台頭できます。

提案した勝ち筋(打ち手)

小さく始めて大きく育てるAI導入
完璧を求めず、試験導入から成功体験を積み重ねる方法をご提案しました。

企業理念の言語化と浸透
AIが代替できない"人間らしさ"を守るため、企業理念を明確にし、社員全体で共有することの重要性をお伝えしました。

技術・知見の見える化
大企業が求める外部パートナーとして選ばれるため、自社の強みを積極的に発信する方法をご紹介しました。

参加者の反響

セミナーは会期の1ヶ月以上前に応募が定員に達するなど、中小企業の方が生成AIとの付き合い方や導入戦略について非常に情報を求めていることがよく分かりました。

終了後、56名の方からアンケートへの回答をいただき、98.1%の方に「役に立った・今後役に立ちそう」とご評価いただきました。

参加者からは以下のような声をいただきました。

生成AIの導入からそれを自社に定着させて、別事業に活かせそうな可能性を感じた。

人中心の施策の大切さを再認識しました。

AI導入した後の姿、中小企業こその立場はイメージできていなかったので、非常に参考になりました。

自社がサービスを提案していく上で、人がやるべきこと、AIに任せることを打ち出せるヒントをいただきました。

セミナー終了後も1時間以上会場で質疑応答が続くなど、生成AIを熱心に研究している方も多くいらっしゃいました。

スノーフレイク・コンサルティングでは、今後も中小企業の皆様に向けた生成AI活用の情報発信を続けてまいります。